JAはが野のいちご「とちおとめ」の生産量は栃木県全体の3分の1を占め、名実ともに日本一の産地となっています。
他にも
・甘さが際立つ新品種「とちあいか」
・大粒できれいな色・形の「スカイベリー」
・まろやかなおいしさの白いちご「ミルキーベリー」
・夏に収穫できる「なつおとめ」 などを栽培しています。
そんなはが野管内のいちご生産の主な流れについてご紹介します。
11月~7月 親株の定植~子苗を増やす
いちごは種から育てるのではなく、苗を増やして栽培する作物です。
苗を増やす元になる株を「親株」と呼び、親株から伸びる「ランナー(子苗)」を増やしていきます。
- 親株を育苗ハウスや露地へ定植します。
- 親株から最初に伸びた「ランナー(子苗)」を1次ランナー、または太郎苗と呼びます。
1次ランナーから2次ランナー(次郎苗)、2次ランナーから3次ランナー(三郎苗)・・・といった具合にどんどん苗が伸びていきます。 - 1つの親株から約50本のランナーがとれます。
7月~9月 育苗期間
増やしたランナー(子苗)を育てていく期間を「育苗期間」といいます。
7月上旬~中旬にかけてランナーを切り離し、ポットなどに植え替えて育てます。
苗が早く花をつけて早期収穫できるように、わざと低温状況にさらします。
8月~9月 定植
8月中旬~9月中旬に、育てた苗をハウス(本圃(ほんぽ))へ定植します。
- ハウス内に高さ30cm程の畝(うね)を作り、苗を2列に植えていきます。
10アールあたり約7000本の苗を定植します。実が収穫しやすいように、花芽が伸びる向きをそろえて苗を植えていきます。 - 2列に植えた苗の間に、水やり用のチューブ(潅水(かんすい)チューブ)を通します。
10月 保温開始
定植して1か月後、畝にマルチビニールを被覆します。マルチビニールで覆うことで、保水保温・雑草抑制・果実の汚れ防止など様々な効果が得られます。
- 畝だけでなく、通路も全部マルチビニールで覆います。
- ハウス内にミツバチを放し飼いし、受粉作業を担ってもらいます。ミツバチのおかげでいちごはあのきれいな円錐形になるのです。
10月~ 収穫・出荷開始
開花後30日~40日程度(外気温によって変動します)でいちごの実は大きく育ち、鮮やかに色づきます。
はが野では早くて10月初旬からいちごの出荷が始まり、6月上旬まで出荷が続きます。
- 収穫時の果実の色は時期ごとに決められています。
- 収穫したいちごは生産者が出荷規格ごとに選別・パック詰めするほか、JAのパッケージセンターでパック詰めを行います。
- はが野のいちごパックには、マスコットキャラクターの通称「未来(みらい)ちゃん」がプリントしてあります。
参考HP:栃木県農業試験場いちご研究所 いちご栽培の1年
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g61/ichigo-joho/ichigo-saibaigaiyou.html
いちご狩りは12月頃から5月末頃まで